商品詳細
佐々木 象堂
彈阮咸鋳銅置物
作品情報
- タイトル
- 彈阮咸鋳銅置物
- 作家
- 佐々木 象堂(ササキ ショウドウ)
-
1882-1961
人間国宝(蝋型鋳金の工芸家)1882年佐渡に生まれる。
生家は貧しく小学校在学中11歳の頃から商家に奉公に出された。
19歳のとき画家を夢見て上京する。
四条派の絵師野村文挙に弟子入りを請うたが極度の近眼であったため
不向きとされ入門は叶わなかった。
失意の中帰国するも志を捨てず奉公先のつてを頼り、20歳の初夏、
佐渡の鋳金家・宮田藍堂に師事した。
師の元で修行すること6年ようやく独立を許されると風の噂に聞いた
工芸界の新たな動きに刺激される。
母の死を機に32歳で上京、名だたる鋳金家のした働きをしながら
展覧会への出品を重ねた。
するとアールヌーボー様式を取り入れた作品が高く評価され次々と受賞。
一躍その名を世に知らしめた。
49歳のとき京都・奈良を旅行し正倉院で数々の宝物を拝観した。
古の豊かな造詣に感銘を受け日本の伝統美と西洋のモダニズムの融合を
目指すようになった。
1943年戦渦を避け佐渡に疎開、金属の入手が困難だったため
陶芸に打ち込む。終戦後世相が一変すると再び製作を開始した。
1960年数々の功績が認められ人間国宝となったが、
その翌年逝去した享年80歳。
ろう型鋳金 置物
高さ約26cm×横20.5cm
良好
共箱1937(昭和12年)第一回文展に出品した「阮咸(げんかん)」。
「阮咸」は扁平円形の胴に長い直頸の棹がついた四絃楽器で、
正倉院には「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんげんかん)」が収蔵されている。
阮咸は、晋七賢の一人阮咸が好んだ漢式琵琶を、唐時代この形に改造し、
これに彼の名をつけたものといわれている。
象堂はこの楽器を飛鳥女人に抱かせて、みずからの夢を具体化した。
髪形や上半身の裸身は、中宮寺の菩薩半跏像のそれにならったものであろう。
立膝をした下半身にまつわる衣紋の扱いもたくみである。
ろう型鋳造によるなめらかでしっとりした肌合いが、
言葉に現わし尽せないほどの魅力を醸しだしている。【ろう型鋳金】
ろう型鋳金は『ロウ』を材料に使って鋳造する古くからの技法で
その特徴はロウの柔軟さを生かして自由に造形できる点にあります。ろう型鋳金の製造過程
1. ロウを竹ヘラや手先で細工して作品の原型をつくる
2. 鉱物用の真土で包み込む
3. 高温で焼き上げて、ロウを鋳型から流失させる
4. その空洞に溶解した金属を流し込む数時間後に鋳型を割ると原型そのものの形が鋳造されて現れます。
つまり、一つの型からは一つの作品しか出来ないという一品制作になります。
現在この製法により作品を制作している作家は全国でも極めて少なく
日本の鋳金史上大変貴重なものとなっています。
- 技法
- ろう型鋳金 置物
- 詳細サイズ
- 高さ約26cm×横20.5cm
- 額縁サイズ
- -
- 状態
- 良好
- 備考
- 共箱
- 価格
- 売却済み
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